相続>何を知ればよいか>相続とは?

相続とは?

人が死亡したときその人の権利義務や身分に帰属するものをどうするかは、人に寿命がある以上、避けられない問題です。

そのため、法人に相続はありえません。

では、相続は生物における自然の摂理からくるものかと言うと、実はそうではありません。

もちろん、人が死亡することは自然の摂理ですが、相続はあくまで社会制度の問題なのです。

そして、社会制度は社会を構成する人がその意思で作り出します。

人が制度を作ればよいのですから、たとえば、財産は国が没収します!借金は消滅です!という制度だってありえます。

いやー、さすがに現代にそれはないでしょー、と思いますか?

皆さんが聞きなれた、相続税や相続放棄といった制度はそうしたことの一部ですよね。

現在の日本の相続税は、最高税率50%ですから、お金持ちの場合には国に半分没収されます。

お金持ちからはいいんだ!と思いましたか?

まぁ、相続税は自分には関係のないという方も、もし相続放棄の制度がなかったら・・・となると、考えてみる価値はありそうです。


結局、相続も、その国の伝統や風習、経済政策の基本思想などによって、法律や慣習により規定される社会制度の一つに過ぎないということです。

日本における相続制度は、民法を基本として、各種特例法や相続税法で規定されていますが、その規定は、祭祀承継(誰が今後先祖を弔っていくか)といった点を除けば、いずれも財産権に関する定めです。

かつての戦前の日本では家督相続制度があり、戸主の地位などの身分的な要素も相続制度の内容の一つとしていましたが、現在の日本では、相続は「亡くなった人の権利義務その他が、当然に、法定の相続人に引き継がれること」 を指し、あくまでも財産や負債の問題が中心です。

あたりまえのようですが、相続を考える上ではそのことが出発点なのです。