相続>事業承継>事業承継とは?

事業承継とは?

事業承継とは「社長の席を譲ること」です。

では、社長の席を譲るには、何が必要でしょうか。

まず、社長になるには、社長にしてあげることが必要です。

あたりまえですが、会社であれば取締役に選任して、かつ、取締役社長を名乗らせる、という手続きですよね。

個人事業なら、「今日からこいつが社長だよ」とみんなに知らせて、税務署に開業届でも出すというところでしょうか。

あたりまえですが、じゃぁ、それをいつするの?と言われると、簡単なことではないですよね。

そもそも誰にするの?と言われると、もっと簡単ではなくなる会社も多いでしょう。

次に、単に社長にしてあげるだけでなく、しばらく経営を担っていけるようにしてあげなければなりません。

経営を担うには、経営のノウハウが必要です。

経営のノウハウの中には、会社独自の加工技術というようなものもあれば、経営理念、財務の方針などといったものも含まれるでしょう。

また、指導力を発揮するには、従業員からの人望・信頼も必要です。

こうなってくると、それをどうやって身につけさせるか?も簡単なことではないですよね。

まだまだ続きます。

安心して社長を継いでもらうためには、社長で居続けられる環境を整えてあげなければなりません。

会社の場合、取締役の首は、株主総会の過半数でいつでも切れます。

後継者を決めた先代が大株主ならまだいいですが、そうでなければ、大株主の了解を得たり、後継者以外の株の議決権を制限したりする工夫が必要です。

ただ、先代が株を持ち続けたままでは、後継者が安心してのびのび経営できるか、それも心配ですね。かといってすぐに全部渡すのも不安です。

しかも株を渡すとなると、売買資金や税金のことが気になります。

相続も見据えた株式の対策はとれるでしょうか?

まだまだありそうです。

必要なものは株だけとは限りません。

事業にどうしても必要な不動産などは、後継者の自由になるようにしてあげなければなりません。

また、会社に対する貸金などは、後継者をじゃまする他の相続人の手に簡単に渡してしまうわけにもいきません。

その対応策をとるだけの資金は準備できていますか?

もっというと、今の会社のまま社長の席を譲るだけで、事業を承継したと言えますか?

得意先は、先代の信頼でつながっているのかもしれません。

今の財務状況では5年ともたない会社のままで「事業」を引き継いでいくことができるでしょうか?

ここまでくると、事業承継どころではなくなってきますが、これも事業承継の問題なのです。

事業には興味があっても、将来のない会社を引き継いでもらえるとは限りません。

引き継ぐのは「事業」だけでいいから、と言われてしまったら?

・・・

ですが、実は、それも立派な事業承継なのです。

なので、最初に書いた「社長の席を譲る」というのは事業承継の一場面に過ぎません。

だんだん、雰囲気がつかめてきましたか?

それでは、事業承継の世界に足を踏み入れてみましょう。